2025年5月12日。川越市に所有する一棟マンションで、思わぬトラブルが発生。
給水ポンプが沈黙。マンション全体が、突然の断水に見舞われた。
朝から水が出ない。入居者からの連絡が管理会社に殺到。現場はちょっとしたパニック。
いつもの平和な日常が、水一滴ないだけで、こんなにもギクシャクするとは。不動産賃貸業というのは、まさに生活インフラ業であることを思い知らされる瞬間。
原因は給水ポンプの電源トラブル
問題の発端は、給水ポンプの電源が入らないという不具合。
このマンションには第一ポンプと第二ポンプの二基体制が敷かれていたが、なぜか第一ポンプが起動せず。完全な沈黙。完全な断水。
建物の管理を一任している会社からは、朝のうちに「現在断水しています。業者に手配中です」という報告。ありがたいことに、僕がすることは特になかった。事態は着々と進行中。
サポート業者が現地に出動
午後、緊急対応の業者が現場に到着。
専門業者により給水設備の現地確認が行われたところ、幸いにも第二ポンプは生きていた。
第二ポンプのみで稼働可能との判断。すぐに第二ポンプを単独で稼働させ、マンション全体への給水が暫定的に復旧。
断水からほぼ丸一日後の18時ごろ、管理会社より「応急処置で復旧しました」との連絡。胸を撫で下ろすとはこのこと。大家業、心臓に悪い瞬間。
水が出るって、ありがたい
このトラブルで得た一番の気づきは、蛇口をひねって水が出る日常の尊さ。
住人からすれば、断水は死活問題。朝トイレが流れなかったら、その日一日どんな気分になるか想像してみてほしい。
設備の冗長性が、今回のトラブルを最小限に抑えた鍵。もしこの建物に第二ポンプがなければ、断水はさらに長引き、居住者の不満も爆発していたかもしれない。
今後の懸念材料は“請求書”
トラブルが解決しても、大家の仕事は終わらない。むしろ本番はここから。
そう、お金の話。
現在、管理会社からは「駆けつけ対応業者の請求書」と「給水ポンプの修理または交換の見積もり」が届く予定。額面がいくらになるか、胃がキリキリ。
突然の支出、避けられない。これもまた、不動産オーナーとして背負うべきリスク。
僕がやったこと=なにもしなかった
今回の件で、僕自身がやったことはほぼゼロ。電話も現場対応も、すべて管理会社がやってくれた。
これは本当にありがたい。
実際、トラブルが発生したときに、自分が現場へ駆けつける必要がない仕組みが整っているかどうかは、大家業を継続していくうえで超重要。
「時間は金なり」というが、「安心も金なり」。
良い管理会社は命綱
今回の事件であらためて感じたのが、管理会社の対応力が不動産経営を左右するという事実。
トラブルが起きたとき、
・迅速に状況把握して
・入居者に説明し
・業者に手配をし
・復旧後の報告まで行う
これを自分一人でこなすなんて、正直ムリゲー。だからこそ、本当に頼れる管理会社を選ぶことが、何よりの投資対策。
初心者投資家へのアドバイス3選
1. 設備には冗長性を持たせる
ポンプ・ボイラー・インターホンなど、設備が一系統だけだと何かあったとき終わる。
購入前の物件調査では、バックアップ構成が取られているか確認必須。
2. 突発的な支出に備える現金ストック
「急な修理費はどこから出すの?」という問いに即答できる体制が必要。
理想は、年間家賃収入の10~20%を手元にプールしておくこと。
3. 管理会社選びは、価格より対応力
管理手数料が安いからといって飛びつくのは危険。
いざという時に「動ける人材がいるか」「業者手配のネットワークがあるか」こそが重要。価格より“質”。
おまけ:トラブルは学びの宝庫
今回の断水騒動、正直しんどかったけれど、終わってみればいろいろ勉強になった。
「水が出るありがたみ」「対応してくれる人がいる心強さ」「そしてお金の怖さ」。
トラブルのない物件なんてない。何かしら起こる。
だからこそ、起きた後にどう動けるか・どう備えていたかで、投資家としての質が問われる。
まとめ:日常を守る影の仕事、それが大家業
入居者の誰もが、今回のトラブルの詳細を知っているわけではない。
ただ、朝に水が出なかった。そして夜には出るようになっていた。
その裏側に、管理会社と業者と、そして僕が静かに関わっていたというだけの話。
でもそれが、“持つ者の責任”というもの。
不動産投資は、ただの数字遊びじゃない。人の生活を預かるリアルビジネス。
だからこそ、真剣に。
そして、どこか軽やかに。
これからも続けていきたい。
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