専業大家という生き方――不労所得の本当の姿とリアルな日常

不動産投資といえば「家賃収入で悠々自適」といったイメージがあるかもしれない。でも、僕の場合はその“理想像”を、ありがたいことに、わりと現実のものとして体感できている。

どうやって?…答えはシンプル。不動産を買って、管理会社に丸ごと任せる。それだけ。自分で現場を走り回ったことなんて一度もない。最初から管理会社に物件の運営を一任している。

不労所得って本当に「何もしない」のか?

「不労所得」と聞くと、毎月通帳に家賃が自動で振り込まれ、何の労働もせずにお金が入ってくるようなイメージがある。実際、僕の生活はかなりそれに近い。

もちろん、最初に物件を選ぶ目、融資を引っ張るための戦略、購入後の管理体制の構築――そういった「最初の仕込み」はちゃんとやっている。ただ、日常的にやることは驚くほど少ない。

大家業といっても、僕自身がやっているのは管理会社や業者とのやりとりだけ。あとは、旅行に行こうが、温泉に浸かろうが、山奥のカフェでぼーっとしていようが、家賃は淡々と入ってくる。

「縛られない生活」という最大のメリット

不動産投資の最大の魅力は、場所や時間に縛られないことだと僕は思う。

たとえば、今日は平日だけど昼から映画館でゆっくり映画を観てきた。そのあと、サウナに寄って、帰りに一人焼肉。途中、スマホで管理会社からの報告をLINEで受け取る。特に問題なし、で終了。

これが、いわゆる“普通の仕事”だったらこうはいかない。月曜から金曜まで会社に拘束されて、電話対応に追われて、上司の顔色をうかがって…という生活にはもう戻れない。

僕が選んだ「管理会社フル活用型」のスタイル

世の中には「自主管理派」の大家さんも多い。でも、僕はその道は選ばなかった。最初から一貫して「プロに任せる」が信条。理由は明快。面倒なことをしたくなかったから。

入居者対応、家賃の回収、設備トラブルへの対応…。すべてを管理会社がやってくれる。僕は報告を受けるだけ。もちろん、管理手数料はかかるけれど、それは“自由”と“快適さ”を買っていると思えば安い。

自分が手を動かさなくてもいい仕組みを作る。それこそが専業大家という仕事の本質なんじゃないかと僕は思っている。

自由な時間で何をしているのか?

「何もしない生活」って、実はそれなりに退屈だ。

だから僕は、空いた時間を資格の勉強にあてている。宅建士、賃貸不動産経営管理士、ファイナンシャルプランナー1級、簿記、そして今は税理士試験にも挑戦中。

不動産から得た収益で生活費はまかなえる。その上で、時間を「自己投資」に使えるというのは、専業大家という生き方の隠れた魅力だと思う。

世間一般では「資格を取るために時間がない」という話をよく聞くけど、僕はむしろ時間がありすぎて何かに集中したくなる。このライフスタイルだからこそ、勉強が趣味になった。

好きなときに、好きな場所で

僕は海外旅行が好きで、特にタイによく行く。バンコクやチェンマイ、パタヤなど、エリアによってまったく違う表情があるのが面白い。安くて美味しい食事、のんびりした空気感、温かい人々…。気がつけば毎年のように足を運んでいる。

国内では、沖縄や福岡がお気に入り。どちらも食べ物が美味しくて、時間の流れがゆったりしている。LCCを使えば数千円で飛べるし、平日だから宿泊費も安い。まさに専業大家の特権だと思う。

不動産投資のいいところは、この“ふらっと”が実現できること。旅先でもスマホ一つあれば、管理会社とも、金融機関ともやりとりができる。PCなんて持ち歩かなくていい。

まとめ:専業大家は「自由と成長」の両立が可能な仕事

僕は会社員を辞めて専業大家になったことを、一度も後悔していない。確かにリスクもある。でも、それ以上に、時間の自由・場所の自由・精神的な余裕を手に入れたことの価値は大きい。

「何もしない生活がいい」というよりも、「何にでも時間を使える自由」が最大の価値だと思っている。その時間を使って、勉強したり、旅行したり、人と会ったり、生活を整えたり…好きなことを好きなペースで。

何より、そういった自由な時間の積み重ねが、また新たな知識や経験を生み、それが次の投資判断や人間関係に還元されていく。

専業大家という生き方は、単なる“楽して稼ぐ手段”じゃない。自由と成長を同時に手に入れるための、非常に実用的な働き方だと僕は思う。

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