20代で不動産投資のことなんて、まったく考えていなかった。
でも今、専業大家として生活している。毎月家賃収入が入り、スマホ1台あれば管理会社とのやりとりもできる。
好きなタイミングで旅行に行き、空いた時間で資格の勉強をしている。そんな暮らしが実現できたのは、不動産投資を「地に足つけて」やってきたからか。
このブログでは、僕自身の体験をもとに、これから不動産投資を始めたい人に向けて「最初にやるべきこと」と「どう進めていくか」の道筋を伝えたい。机上の空論ではなく、リアルな話。
とにかく、まずやるべきことは「1000万円の貯金」
不動産投資の前に、やるべきは「元手づくり」
僕が最初に立てた目標は、「1000万円の貯金」
この金額があれば、自己資金1割+諸費用(物件価格の7〜8%)に対応できる。つまり、1億円前後の物件取得に必要な最低ライン。
しかも、ただ単に1000万円を貯めるだけでは意味がない。
「なぜこの金額を目標にするのか」を理解して貯めることで、その後の融資戦略や物件選定にも説得力が出てくる。
20代は貯金。30代で物件取得。
僕自身、20代の頃は大きな贅沢をせず、比較的生活をミニマルに保っていた。
特に我慢をしていたわけではない。シンプルな暮らしのほうが、むしろ快適だったから。
特段金のかかる趣味もなかった。週末はよく合コンにいったくらいかw。それでも無理なく自然に貯金が増えていった。メガバンクでの仕事が忙しく平日に金を使う暇がなかったというのも本当のところだろうか。
そして30代になってから、物件探しを本格的にスタート。
最初の一棟目は、ある程度土地勘のある埼玉県の西武鉄道沿線、狭山市で取得。
物件価格は1億2900万円。某地方銀行からの融資額は1億1300万円。金利1.5%、期間30年。
今から思えば、かなりの好条件。融資条件が良かったのは、会社員という属性と、銀行員という職歴があったからかもしれない。
この物件、最初から月40〜50万円のキャッシュフローが出た。
家賃収入から返済・管理費・修繕費・税金を差し引いても、毎月これだけ手元に残る。
不動産投資を続ける上で、最初のこの「成功体験」が精神的な支えになった。
節税よりもキャッシュフロー重視
世の中には「減価償却による節税」を前面に出す不動産投資法もある。
でも僕の場合、節税よりもキャッシュフローを重視してきた。
実際、現金が手元に残ることの安心感は大きい。
節税で赤字を出すより、黒字でもしっかりキャッシュが回る物件の方が長く続けやすい。
信用力を活かすステージ
会社員として働いていたことで、金融機関からの信用も得られた。
サラリーマンの給与収入という信用力をフルに活用して、物件を買い進めた時期。
この「信用力を活かすステージ」は非常に重要。
勢いだけでFIREすると、その後の融資が出なくなるリスクがある。
退職するのは、信用を活かしきってからでも遅くない。
会社員を卒業する目安は「年間CF1000万円」
キャッシュフローが年間800万円に届いたとき、銀行員生活を卒業した。
この金額を目安にした理由は、僕が銀行員を辞める直前の年収が1300万円ほどだったから。
専業大家になっても、収入の水準はできるだけ維持したいと考えた。
(この、専業大家になるタイミングについては、その人その人で変わってくると思う)
僕の生活スタイル
今は、複数の物件からの家賃収入で生活している。
管理はすべて管理会社に委託。自主管理は一度もやったことがない。
多少管理費がかかっても、自分の時間を確保できる方が大事。
旅行にも自由に行ける。好きなときに沖縄や福岡へ。
タイにもよく行く。スマホがあれば、どこでも管理会社や金融機関と連絡が取れる。
時間が空いたときは、資格の勉強をしたり、ブログを書いたり。そんな日常。
専業大家を目指す人へのアドバイス
- まずは1000万円の貯金。シンプルな生活で、無理なく資金を作る
- 給与収入という「信用力」を最大限に活かして、金融機関から融資を受ける
- 地元に近いエリアや、土地勘のある場所からスタート
- キャッシュフローが安定したら、次の物件へ
- 年間CF1000万円を一つの目安にしながら、独立を検討
不動産投資は、確かに運や市況にも左右される。
でも、地に足のついた準備と判断を重ねれば、着実に道は開ける。
まとめ
専業大家になった今、心から思うこと。
「足るを知る」ことの大切さ。
見栄を張らず、派手に暮らさず、淡々と資産を積み上げていく。
それが結局、もっとも確実で、ストレスの少ない道だった。
不動産投資は、人生を変える手段になりうる。
でも、それは「覚悟」と「戦略」がある人にだけ、開かれる道。
僕が歩んできた道が、これから不動産投資を始める誰かの参考になればうれしい。
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